こんにちは。
「高齢者レクノート」のひろです。
このブログでは、介護の現場で使いやすい高齢者レクリエーションや、実際にやってみて分かったことを紹介しています。
今回ご紹介するのは、
「テーブル野球ゲーム」
です。
長机を2台つなげ、職員がゆっくり転がした柔らかいボールを、新聞棒で軽く「コツン!」と打つゲームです。
ボールが止まった場所によって、
30点
50点
そして一番奥まで届けば、
「100点!ホームラン!」
椅子や車いすに座ったまま参加でき、細かな野球のルールを知らなくても楽しめます。
約20人でできる、40分程度のレクリエーションとしてまとめました。
テーブル野球ゲームとは?
ルールはとても簡単です。
職員が利用者さんに向かって、柔らかいボールをゆっくり転がします。
利用者さんは新聞棒をバット代わりにして、
「コツン!」
と軽くボールを打ち返します。
そのボールがどこまで進んだかで得点を決めます。
30点 → 50点 → 100点
と、奥へ行くほど高得点です。
100点まで届けば、
「ホームラン!」
です。
強く振る必要はありません。
むしろ、ボールをよく見て新聞棒を軽く当てることがポイントです
人数・時間
参加人数: 約20人
所要時間: 約40分
姿勢: 椅子・車いすに座ったまま
形式: 個人戦
難しさ: ★☆☆~★★☆
準備するもの
- 長机:2台
- 新聞棒:1~2本
- 柔らかいゴムボール
- 「30点・50点・100点」の得点札
- ホワイトボード
- ホワイトボードマーカー
- 椅子
ボールは、硬いものではなく柔らかくて転がりやすいものを使います。
テーブルの配置
長机2台を縦につなげます。
打つ人から見て、奥へ行くほど高得点になるようにしておきます。
100点のさらに奥にも少し余白を残しておくと、ボールが床へ落ちにくくなります。
40分の司会台本
① あいさつ・説明
「皆さん、こんにちは!」
「今日は野球をしたいと思います!」
「でも、走ったり立ったりする必要はありません」
「椅子に座ったままでできる……」
「テーブル野球です!」
新聞棒を見せます。
「こちらが今日のバットです」
「職員がボールをゆっくり転がしますので、この新聞棒で軽く打ってください」
得点ゾーンを指さしながら、
「30点」
「50点」
「そして一番奥は……」
「100点!ホームランです!」
「ホームランを出せる方、いらっしゃるでしょうか?」
② 準備運動
「まずは野球の前に身体をほぐしましょう」
深呼吸3回
「ゆっくり吸って~」
「ゆっくり吐きます」
グーパー10回
「グー、パー!」
手首回し5回
「今日は新聞棒を持ちますので、手首をほぐします」
肩回し 前後5回
「ゆっくり肩を回しましょう」
両腕を前へ5回
「前へ伸ばして~、戻します」
新聞棒を持って左右へ5回
「新聞棒を両手で軽く持ちます」
「右へ~」
「左へ~」
ここでは大きく振らず、小さな動きにします。
最後に、
「今日のバッティングも、このくらい優しくて大丈夫ですよ」
と伝えます。
③ 職員がお手本
「それでは、まずお手本です」
ボールをゆっくり転がします。
「ボールが来ました!」
新聞棒で、
「コツン!」
と軽く打ちます。
「打ったー!」
「どこまで行くでしょう?」
「30点を越えました!」
「50点!」
「こんな感じです」
そして、ここで大切な約束をします。
「新聞棒は大きく振りません」
「ボールが来たら、軽くコツンです」
皆さんにも、
「コツン!」
と言ってもらうと分かりやすいです。
④ まずは練習
「それでは練習してみましょう」
「まだ点数は気にしなくて大丈夫です」
新聞棒を持ちます。
職員が柔らかいボールをゆっくり転がします。
「○○さん、ボールが来ますよ」
「よく見てください」
「今です!」
「コツン!」
ボールがあまり進まなくても、
「いい当たりです!」
「まっすぐ行きました!」
「次はもっと伸びるかもしれませんよ!」
と声をかけます。
新聞棒を強く振る方がいれば、
「大きく振らなくても大丈夫ですよ」
「軽くコツンでいきましょう」
ともう一度確認します。
⑤ 第1回戦・テーブル野球開幕!
「それでは、ここから本番です!」
「今日の第1打者は○○さん!」
「皆さん、応援をお願いします!」
「頑張れー!」
職員がボールをゆっくり転がします。
「第1球!」
「打ったー!」
「伸びています!」
「30点!」
「まだ行くか?」
「50点です!」
得点をホワイトボードに記録します。
時間に余裕があれば1人2球。
20人で時間が厳しそうなら、1巡目は1人1球でも十分です。
もし100点まで届いたら、
「ホームラーン!!100点です!」
と大きな拍手。
⑥ 第2回戦・リベンジ戦
「皆さん、だいぶバッティングに慣れてきましたね」
「ここから第2回戦です!」
「先ほど30点だった方も、今度は100点を狙ってみましょう!」
再び順番に挑戦します。
「○○選手、登場です!」
「先ほどは50点でした」
「今度はホームランが出るでしょうか?」
そして待っている方にも、
「何点まで行くと思いますか?」
「30点だと思う方?」
「50点?」
「100点?」
と聞きます。
手を挙げてもらうと、自分の番ではない方も一緒に参加できます。
⑦ 結果発表
「皆さん、お疲れさまでした!」
ホワイトボードを見ながら結果を発表します。
「今日の最高得点は……!」
「○○さん!」
「ホームラン賞です!」
でも、一番の方だけで終わらせません。
例えば、
ホームラン賞
ナイスバッティング賞
応援賞
笑顔賞
頑張ったで賞
などを作ります。
「皆さんそれぞれ素晴らしいバッティングでした!」
「全員に大きな拍手!」
⑧ 終わりのことば
「今日はテーブル野球を、皆さんと楽しみました」
「ボールをよく見て、皆さん、うまく打てましたね」
「ホームランも出ました!」
「応援、ありがとうございました」
「最後にもう一度、皆さんに大きな拍手!」
「ありがとうございました!」
待っている方も楽しめる工夫
約20人で一人ずつ行うと、どうしても待ち時間ができます。
そこで、
「何点まで行くでしょう?」
「ホームランが出ると思う方?」
「皆さん、○○さんを応援してください!」
と声をかけます。
ボールを打ったら、
「行けー!」
「伸びてー!」
とみんなで応援してもらいます。
自分が打っていない時間にも参加してもらうことで、全体の盛り上がりが続きやすくなります。
野球中継のように実況すると盛り上がる
このレクでは、職員の実況が使いやすいです。
例えば、
「第1球!」
「打ったー!」
「いい当たり!」
「伸びる、伸びる!」
「30点突破!」
「50点!」
「100点まで行くか?」
「ホームラーン!」
など。
普段より少し大げさなくらいでも大丈夫です。
ボールを打った本人だけでなく、見ている方、寝ている方も目を覚ましていただけ、見ている方にも伝わりやすくなります。
認知症の方への配慮
細かな得点ルールを覚えていただく必要はありません。
基本は、
「ボールが来たら、この棒で軽くコツンとしてください」
だけで十分です。
タイミングが分かりにくい方には、職員が、
「来ますよ」
「今です!」
と声をかけます。
得点が理解しにくくても、職員が、
「30点でした!」
「いい当たりでした!」
と結果を伝えれば大丈夫です。
ボールを見る・新聞棒を動かす・みんなと一緒に楽しむ
ことを大切にしています。
車いすの方への配慮
車いすの方も座ったまま参加できます。
- 車いすのブレーキを確認する
- テーブルとの距離を調整する
- 前へ大きく乗り出さなくてもボールに届く位置にする
- 新聞棒は軽く当てるだけでもOK
- 床へ落ちたボールは職員が拾う
全員をまったく同じスタート位置にする必要はありません。
その方が安全に参加できる位置を優先します。
安全面で気をつけたいこと
新聞棒を使うため、最初に必ず、
「大きく振らない」
ことを伝えます。
ゲームが盛り上がると、ホームランを狙って力いっぱい振りたくなる方もいるかもしれません。
そのため途中でも、
「軽くコツンで大丈夫ですよ」
「新聞棒はテーブルの近くでお願いします」
と声をかけます。
隣の方との距離も十分に取ります。
難しすぎるときは得点ゾーンを近くする
なかなか30点にも届かない場合は、利用者さんの力不足とは考えず、得点ゾーンの位置を手前へ移します。
逆に100点が簡単に出すぎる場合は、少し遠くしても楽しめます。
このゲームでは、
「頑張れば100点まで届きそう」
くらいの距離が盛り上がりやすいと思います。
このレクの良いところ
テーブル野球は、野球経験がなくても参加できます。
新聞棒を軽く動かすだけなので、椅子や車いすでも行えます。
また、毎回ボールの進み方が違うため、
「どこまで行くか分からない」
面白さがあります。
30点で止まると思ったボールが50点まで伸びたり、ホームランを狙ったら思ったより手前で止まったり。
本人だけでなく、見ている方もボールを目で追って楽しめます。
まとめ|新聞棒を「コツン!」でホームランを狙おう
今回は、
「テーブル野球ゲーム」
をご紹介しました。
長机2台をつなげて、
30点
50点
100点
の得点ゾーンを作ります。
職員が柔らかいボールをゆっくり転がし、利用者さんは新聞棒で、
「コツン!」
100点まで届けば、
「ホームラン!」
です。
細かな野球のルールを知らなくても、
「来たボールを軽く打つ」
だけで参加できます。
そして約20人で行うときは、
「何点まで行くでしょう?」
「ホームランだと思う方?」
と、待っている方にも参加してもらうのがポイントです。
明日のレクが、ちょっと楽になりますように。

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