【高齢者レク】新聞棒でボール送りをやってみた!約20人・座ったままで楽しめる45分レク

ボールレク
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はじめまして。
「高齢者レクノート」のひろです。

このブログでは、介護の現場で実際にやってみた高齢者レクリエーションを紹介していきます。

第1回は、

「新聞棒でボール送り」

です。

今回は約20人で、椅子や車いすに座ったまま行いました。

ルールはとても簡単。

自分のところにボールが転がってきたら、新聞棒でやさしく送る。

新聞棒を持っていない方は、

足でボールを蹴って返す。

今回はゴールを作ったり、赤白に分かれて勝敗を競ったりはしませんでした。

それでも、十分に盛り上がりました。

途中からボールを1個から2個に増やしてみると、さらに忙しくなり、利用者さんからは「忙しいなあ」という声も。

普段レクリエーション中に眠ってしまうことがある方も、今回はボールを一生懸命目で追って、足で蹴っておられたのが印象的でした。

今回は、実際の進め方だけでなく、やってみて分かったことや失敗したところ、工夫したところも紹介します。


今回のレクリエーション

レク名: 新聞棒でボール送り
参加人数: 約20人
所要時間: 約45分
姿勢: 椅子・車いすに座ったまま
スタッフ: 1人
難しさ: ★☆☆ 比較的簡単

ねらい

  • 座ったまま身体を動かす
  • ボールを目で追う
  • 腕や足を動かす
  • 周りの方と一緒に楽しむ
  • ボールを送り合って交流する

準備したもの

今回準備したものはこちらです。

  • 新聞棒:8本
  • 柔らかく転がしやすいボール:2個
  • 椅子・車いす
  • BGM

参加者は約20人ですが、施設にある新聞棒は8本だけでした。

全員分の新聞棒がなくても大丈夫。

今回は、

新聞棒を持っている方 → 新聞棒でボールを送る

新聞棒を持っていない方 → 足でボールを蹴る

という方法にしました。

途中で新聞棒を交代しながら、できるだけいろいろな方に使ってもらいました。


座席の配置

今回は机を使いません。

利用者さんには、椅子や車いすでボールを囲むように座ってもらいました。

ボールが利用者さんのところへ転がってきたら、新聞棒または足で別の方へ返します。

新聞棒を使う方同士が近すぎると、棒が隣の方に当たる可能性があります。

そのため、できる範囲で隣の方との間隔を取るようにしました。


45分の進め方

① あいさつ・説明【約5分】

まず新聞棒とボールを見せました。

「今日は、この新聞棒とボールを使います」

「ボールが皆さんのところへ来たら、向こうへ送ってくださいね」

新聞棒がない方には、

「新聞棒を持っていない方は、足で蹴っても大丈夫ですよ」

と伝えました。

そして、ここで一番大切な安全面の説明です。

「新聞棒は振らずに、棒の先を床につけてください」

「ボールをやさしく送ってくださいね」

と伝えました。


② 準備運動【約7分】

ゲームを始める前に、椅子に座ったまま身体をほぐしました。

  • 深呼吸
  • 手のグーパー
  • 手首回し
  • 肩回し
  • 腕を前へ伸ばす
  • 新聞棒を持って左右へ動かす

最後に、本番の動きを練習しました。

「新聞棒の先を床につけます」

「右へゆっくり」

「今度は左へ」

と声をかけながら、新聞棒を大きく振らない動きを確認しました。


③ 新聞棒の使い方を練習【約5分】

次は実際にボールを使って練習です。

利用者さんの近くへボールを転がします。

「○○さんのところにボールが来ましたよ」

「棒の先を床につけて……」

「やさしく送ってください」

ボールを返せたら、

「いいですね!」

「上手です!」

「ナイス!」

と声をかけました。

新聞棒を持っていない方には、

「足で蹴って大丈夫ですよ」

と伝えます。


④ まずはボール1個でスタート【約10分】

練習ができたら、みんなでボール送りを始めました。

ルールは、

「自分のところへ来たボールを返す」

これだけです。

新聞棒を持っている方は、棒でやさしく送ります。

新聞棒を持っていない方は、足で蹴って返します。

「○○さんのところへ行きました!」

「今度はこちらですよ!」

「いい返しです!」

「上手に送れました!」

などと声をかけながら進めました。

細かなルールを作らなくても、ボールが思わぬ方向へ転がったり、次々と違う方のところへ行ったりすることで、自然と盛り上がりました。


⑤ 慣れてきたらボールを2個に!【約10分】

皆さんが1個のボールに慣れてきたところで、少し変化をつけてみました。

ボールをもう1個追加して、2個にしました。

「今度はボールが2個になりますよ!」

と声をかけてスタート。

1個のときとは違い、あちらからボールが来たと思ったら、今度はこちらからもボールがやって来ます。

利用者さんからは、

「忙しいなあ!」

という声も聞かれました。

それでも、しばらくすると皆さん少しずつ慣れてきました。

ボールが2個になったことで、自分のところへボールが来る機会も増えました。


普段眠ってしまう方もボールを目で追っていました

今回、特に印象に残ったことがあります。

普段レクリエーションをしていると、途中ですぐ眠ってしまうことがある方がいらっしゃいます。

ところが今回は、ボールが2個になると次々にボールが動きます。

その方も、

「次はどこからボールが来るかな?」

という様子でボールを一生懸命目で追い、自分のところへ来ると足で蹴って返しておられました。

まさに、寝る暇がないくらい忙しい様子で参加されていました。

ボールを1個から2個に増やすだけでも、レクに変化が出るのだと感じました。

ただし、2個にするとスタッフ側の安全確認も忙しくなります。

混乱する方が増えたり、新聞棒を大きく振る方が増えたりした場合は、無理せずボールを1個に戻すほうがいいと思います。


⑥ 終了・クールダウン【約8分】

最後はボールを止めて、ゆっくり身体を休めました。

「皆さん、たくさんボールを返しましたね!」

「新聞棒でも、足でも上手でした!」

「ボールが2個になると忙しかったですね」

などと話しながら終了しました。

最後に、

「皆さん、お疲れさまでした!」

と拍手して終わりました。


実際にやってみて分かったこと

ここからは、今回実際にやってみて気づいたことです。

① ボールが椅子の下に入りやすかった

やってみると、ボールが椅子や車いすの下へ入りやすかったです。

利用者さん自身に無理に取ってもらうと、前かがみになったり、姿勢を崩したりする可能性があります。

届かないところへ入ったボールは、私が取りに行って、もう一度転がすようにしました。

次回はボールの大きさや、椅子同士の間隔も工夫してみたいと思います。


② 新聞棒を振ってしまう方がいました

実際にボールが来ると、夢中になって新聞棒を振ってしまう方もいました。

今回は認知症の方も多かったので、一度説明するだけではなく、ゲーム中にも、

「棒の先を床につけてくださいね」

「ボールをやさしく送ってください」

と数回繰り返して伝えました。

長い説明をするよりも、その都度、同じ短い言葉で伝えるほうが分かりやすいと感じました。


③ 隣の方に新聞棒が当たらないよう注意

レクリエーションが盛り上がってくると、新聞棒の動きも大きくなりがちです。

そのため、

「隣の方に新聞棒が当たらないか」

にも気を配りました。

今回はスタッフが私1人だったので、進行しながら、

  • 新聞棒を大きく振っている方はいないか
  • 隣の方との距離は大丈夫か
  • ボールが椅子や車いすの下へ入っていないか
  • ボール2個になって混乱している方はいないか

を見るようにしました。

スタッフが少ないときほど、ゲームを複雑にしすぎず、安全に楽しめる範囲で行うことが大切だと感じました。


④ 新聞棒が8本しかなくても大丈夫でした

約20人に対して新聞棒は8本。

最初は「全員分ないとできないかな?」とも思いました。

でも実際には、

新聞棒がない方は足で蹴る

という方法にすることで、みんなで参加できました。

さらに途中で新聞棒を交代。

道具が人数分そろっていなくても、今ある道具に合わせてやり方を変えればレクリエーションはできるということも、今回やってみて分かりました。


BGMはYouTubeにおまかせしました

今回はスタッフが私1人だったので、進行しながら何度も音楽を変更するのは大変でした。

そこでYouTubeで「憧れのハワイ航路」をかけ、その後はおすすめで流れる音楽に任せました。

これが意外と楽でした。

曲を選ぶために何度も操作する必要がなく、その分、利用者さんの様子を見ることに集中できました。

スタッフが少ないときは、BGMに手をかけすぎず、安全確認や声かけに集中する方法もいいと思います。

※YouTubeなどのサービスを施設で使用する場合は、施設のルールや利用環境を確認してください。


認知症の方が多いときに意識したこと

今回のレクリエーションでは、認知症の方も多く参加されました。

そのため、難しいルールを覚えていただくことはしませんでした。

基本は、

「ボールが来たら返す」

これだけです。

新聞棒を使う方には、

「棒の先を床につけます」

「ボールをやさしく送ってください」

と繰り返しました。

そして、ボールを返せたら、

「上手です!」

「いいですね!」

「ナイス!」

と、その場ですぐ声をかけます。

「どこへ送るのか」「何点なのか」を理解することよりも、ボールを目で追って、来たら返して、一緒に楽しむことを大切にしました。


シンプルなレクでも十分盛り上がりました

今回、一番感じたのは、

「ゴールや勝敗がなくても楽しめる」

ということです。

今回は、

ボールが転がってきたら、新聞棒か足で蹴って返す。

ここまでしか行っていません。

それでも十分盛り上がりました。

そして、慣れてきたところでボールを1個から2個にするだけで、また違った楽しさが生まれました。

レクリエーションを考えていると、

「もっとルールを作ったほうがいいかな?」

「点数をつけないと盛り上がらないかな?」

と思うこともあります。

でも今回実際にやってみて、シンプルな内容でも、ちょっとした変化をつけるだけで十分楽しめることが分かりました。


次回はゴールを作ってゲーム形式にも挑戦したい

今回はボールを送り合うところまでにしましたが、次の機会にはもう一段階レベルアップしてみたいと思っています。

例えば、紙コップなどを使ってゴールを作り、

赤チーム・白チームに分かれて、相手側のゴールへボールを送るゲーム形式

です。

ただ、今回の経験から、最初からゲーム形式にするのではなく、

① まずボール1個で送り合う

↓

② 慣れてきたらボール2個

↓

③ さらに慣れたらゴールを作る

という順番で進めると、認知症の方にも分かりやすく、安全に楽しみやすいのではないかと思いました。

次回ゴール形式を実際にやってみたら、また「実際どうだったのか」を紹介したいと思います。


このレクをやってみる方へ

今回の経験から、特におすすめしたいポイントはこちらです。

① ルールは「来たボールを返す」だけでも十分

② 新聞棒は先を床につけて使う

③ 新聞棒が人数分なくても、足で参加できる

④ 新聞棒は途中で交代する

⑤ 最初はボール1個から始める

⑥ 慣れてきたら2個にすると変化が出る

⑦ 認知症の方には短い言葉で繰り返し伝える

⑧ 盛り上がってきたときほど、新聞棒が隣の方に当たらないよう注意する

⑨ スタッフが少ないときは、無理に複雑なゲームにしない


まとめ|やってみたら、シンプルでも盛り上がりました

今回は約20人で、45分間の「新聞棒でボール送り」を行いました。

新聞棒は8本しかありませんでしたが、新聞棒がない方には足でボールを蹴ってもらい、途中で棒を交代することで一緒に参加できました。

最初はボール1個。

慣れてきたところで2個に増やしました。

「忙しいなあ」という声も聞かれましたが、しばらくすると皆さん慣れてきて、2つのボールを一生懸命目で追っていました。

普段は途中で眠ってしまうことがある方が、今回はボールを目で追い、自分のところへ来ると足で蹴って参加されていたことも印象に残りました。

今回はゴールも得点もありません。

「ボールが来たら新聞棒か足で返す」

という、とてもシンプルなレクリエーションです。

それでも十分盛り上がりました。

実際の介護現場では、道具が人数分なかったり、スタッフが少なかったり、その日の利用者さんの状態によって予定通りにできなかったりすることがあります。

そんなときでも、今ある道具と、その日の参加者に合わせてやり方を変えることで楽しめることを今回改めて感じました。

次回はゴールを作って、ゲーム形式にも挑戦してみたいと思います。

そしてこの「高齢者レクノート」ではこれからも、

実際にやってみてどうだったのか。

どんなところで困ったのか。

どんな工夫をしたらうまくいったのか。

次はどう改善してみたいのか。

まで、できるだけ現場の様子が伝わるように紹介していきたいと思います。

レク担当で、

「明日は何をしよう?」

と悩んでいる方のヒントになればうれしいです。

明日のレクが、ちょっと楽になりますように。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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