こんにちは。
「高齢者レクノート」の介護福祉士|ひろです。
このブログでは、介護の現場で実際にやってみた高齢者レクリエーションを紹介しています。
第2回は、
「パタパタ進め!卓球ボールレク」
です。
今回は、20人のうち10人ずつのご利用者さまに、長方形のテーブルをロの字に囲むように座っていただき、うちわでピンポン玉を打ち返して楽しみました。
ルールはとても簡単です。
「ピンポン玉が来たら、うちわで打ち返す」
これだけです。
実際にやってみると楽しく盛り上がりましたが、
「座る場所によって、ピンポン玉が来る回数に差が出る」
ということも分かりました。
今回は、45分の進め方と、実際にやってみて気づいたこと、そして次回はどう改善してみたいかまで紹介します。
今回のレクリエーション
レク名: パタパタ進め!卓球ボールレク
参加人数: 20人
所要時間: 約45分
姿勢: 椅子・車いすに座ったまま
使用するもの: うちわ・ピンポン玉・テーブル
形式: テーブルを囲んでピンポン玉を打ち返す
ねらい
- うちわを動かして腕や肩を動かす
- ピンポン玉を目で追う
- 来たボールに反応する
- 周りの方と一緒に楽しむ
- 声をかけたり笑ったりしながら交流する
準備したもの
今回使ったものは、とてもシンプルです。
- うちわ
- ピンポン玉
- 長方形のテーブル
- 椅子
- BGM
特別な道具をたくさん用意しなくてもできるので、準備しやすいレクリエーションでした。
今回の座席配置
今回は、10人ずつ長方形のテーブルをロの字に囲むように座っていただきました。
イメージはこのような形です。

※実際の人数やテーブルの大きさに合わせて、無理のない間隔で座ります。
全員がうちわを持ち、ピンポン玉が自分のところへ来たら打ち返します。
45分の進め方
① あいさつ・説明【約5分】
まず、うちわとピンポン玉を見せます。
「皆さん、こんにちは!」
「今日は、こちらのうちわとピンポン玉を使います」
「ピンポン玉が皆さんのところへ来たら、うちわで向こうへ返してくださいね」
今回、難しいルールは作りませんでした。
基本は、
「来たピンポン玉をうちわで返す」
これだけです。
「どこへ返しても大丈夫ですよ」
「楽しんでやってみましょう!」
と声をかけました。
② 準備運動【約7分】
ゲームを始める前に、椅子に座ったままで身体をほぐしました。
深呼吸
「鼻からゆっくり吸って~」
「口からゆっくり吐きましょう」
手のグーパー
「グー、パー!」
「もう一度、グー、パー!」
手首回し
「今日はうちわを使うので、手首もゆっくり動かしておきましょう」
肩回し
「肩を前へ回します」
「今度は後ろへ」
腕を前へ伸ばす
「前へ伸ばして~、戻します」
最後はうちわを持って、
「パタパタ~」
「右手でパタパタ」
「反対の手でもパタパタ」
と、本番で使う動きも練習しました。
③ 職員がお手本【約3分】
次に、実際にピンポン玉を使って見本を見せました。
「ピンポン玉が来たら……」
うちわで返します。
「こんな感じで返してくださいね」
説明だけでは分かりにくい方もいるので、実際にやって見せました。
認知症の方が多い場合も、長い説明をするより、
「来たら返しますよ」
と短く伝えながら見本を見せるほうが分かりやすいと感じます。
④ 10人でテーブルを囲んでスタート
準備ができたら、10人でテーブルを囲んで始めました。
ピンポン玉をテーブルの上へ。
「それでは始めます!」
「ピンポン玉が来たら返してくださいね」
ピンポン玉が動き始めると、
「○○さんのところへ行きました!」
「いい返しです!」
「今度は反対側へ!」
「おっと、そっちへ行きました!」
「ナイス!」
と声をかけながら進めました。
ピンポン玉は軽いので、思っていなかった方向へ行くこともあります。
でも、それもこのレクリエーションの面白さでした。
BGMは「青い山脈」からスタート
今回のBGMは、最初に「青い山脈」を流しました。
その後はYouTubeで続けて流れる音楽に任せました。
レクリエーションを進行しながら何度も曲を選ぶ必要がなかったので、その分、利用者さんの様子やピンポン玉の動きを見ることができました。
レクを担当する職員が少ない場合は、音楽の操作に時間をかけすぎず、利用者さんへの声かけや安全確認を優先するのも一つの方法だと思います。
※施設で動画・音楽配信サービスなどを使用する場合は、施設のルールや各サービスの利用条件をご確認ください。
実際にやってみて分かったこと
ここからは、今回実際にやってみて気づいたことです。
ロの字に座ると、ピンポン玉が来る回数に差が出ました
今回は10人で、長方形のテーブルをロの字に囲むように座りました。
始める前は、
「全員でテーブルを囲めば、みんなにピンポン玉が行くかな」
と思っていました。
ところが、実際にやってみると少し違いました。
長方形のテーブルでは、長い辺に座っている方同士が向かい合わせになります。
そのため、ピンポン玉も向かい側へ打ち返されることが多くなりました。
すると、長方形のテーブルの短い辺(端の部分)に座っている方には、ピンポン玉があまり来ませんでした。
これは実際にやってみて初めて気づいたことです。
「全員が参加できているか」を見ることも大切
ゲームが盛り上がっていると、職員もついピンポン玉の動きを追ってしまいます。
でも、少し周りを見ると、
何度もピンポン玉を打ち返している方
と、
なかなかピンポン玉が来ない方
ができていました。
ピンポン玉が来なければ、うちわを持っていても待っている時間が長くなります。
レクリエーションでは、
「盛り上がっているか」だけではなく、「みんなが参加できているか」
を見ることも大切だと感じました。
今回の経験は、次にこのレクをするときの改善につなげたいと思います。
次回は座り方を変えてみたい
今回の経験から、次回はロの字ではなく、長方形のテーブルの長い辺だけに利用者さんに座ってもらう方法を試してみたいと思います。
例えば10人なら、
赤チーム5人 対 白チーム5人
です。
イメージはこんな感じです。

こうすれば、5人と5人が向かい合わせになります。
そして、短い辺には利用者さんを座らせません。
次回は紙コップでゴールを作ってゲーム形式に!
さらに次回は、テーブルの両端に紙コップを2個ずつ置いて、ゴールを作ってみたいと思います。
紙コップと紙コップの間をピンポン玉が通ったら、
「ゴール!1点!」
です。
イメージとしては、
赤チーム5人対白チーム5人で、うちわを使ってピンポン玉を打ち返しながらゴールを狙うゲームです。
ただし、最初からゴールを狙ってもらうのではなく、
① まず普通に打ち返す
↓
② 慣れてきたら相手側へ返す
↓
③ さらに慣れてきたらゴールを狙う
という順番でやってみたいと思います。
認知症の方が多い場合は、細かなルールを説明するより、
「向こうへ返してくださいね」
くらいの短い声かけから始めるほうが分かりやすそうです。
次回確認してみたいこと
次回ゲーム形式を実際にやったら、特に確認したいことがあります。
「5人ずつ向かい合わせにすると、全員にピンポン玉が来やすくなるか」
「紙コップのゴールを作ると、さらに盛り上がるか」
「ゴールのルールは認知症の方にも分かりやすいか」
「ピンポン玉は1個がいいか、2個にしたほうがいいか」
そして、また実際にやってみて、
うまくいったことも、うまくいかなかったことも
「高齢者レクノート」で紹介したいと思います。
認知症の方への配慮
今回のようなレクリエーションでは、難しい説明をたくさんする必要はないと思います。
基本は、
「ピンポン玉が来たら返す」
これだけです。
分かりにくそうな方には、職員が実際にうちわを動かして、
「こんな感じですよ」
と見本を見せます。
ピンポン玉を返せたら、
「上手です!」
「いいですね!」
「ナイス!」
とすぐに声をかけます。
ルールを理解できたかどうかよりも、ピンポン玉を見て、うちわを動かして、一緒に楽しめたかを大切にしました。
車いすの方への配慮
車いすの方も、テーブルに無理なく近づける位置にします。
ピンポン玉が遠い場合は、無理に身体を乗り出してもらわず、職員が調整します。
また、ピンポン玉が床へ落ちても、利用者さんには無理に拾ってもらわず、職員が拾います。
このレクをやってみる方へ
今回実際にやってみて、特に大切だと思ったポイントです。
① ルールは「来たピンポン玉を返す」だけでも楽しめる
② 説明だけでなく、最初に職員がお手本を見せる
③ ピンポン玉が来ない方がいないか周りを見る
④ 長方形のテーブルをロの字に囲むと、短い辺の方にはボールが来にくい場合がある
⑤ 認知症の方には短い言葉で声をかける
⑥ ピンポン玉が床に落ちたら職員が拾う
⑦ 次回は向かい合わせのチーム戦にすると、さらに楽しめそう
まとめ|やってみたから分かった座席配置の難しさ
今回は10人で長方形のテーブルをロの字に囲み、
「うちわでピンポン玉を打ち返すレクリエーション」
を行いました。
ルールは、
「ピンポン玉が来たら、うちわで返す」
という、とてもシンプルなものです。
難しいゲームにしなくても、ピンポン玉が思わぬ方向へ行ったり、うまく打ち返せたりすることで楽しむことができました。
一方で、実際にやってみたからこそ分かったこともありました。
それが、
「ロの字に座ると、短い辺に座っている方にはピンポン玉があまり来ない」
ということです。
そこで次回は、長方形のテーブルの長い辺に5人ずつ向かい合わせに座ってもらい、赤白2チームで行ってみたいと思います。
さらに短い辺には紙コップを2個ずつ置いてゴールを作り、慣れてきたらゲーム形式にも挑戦してみたいです。
実際の介護現場では、
「やってみるまで分からないこと」
がたくさんあります。
この「高齢者レクノート」では、うまくいったことだけではなく、
やってみて困ったこと。
利用者さんの反応。
次回はどう変えてみたいか。
も一緒に紹介していきたいと思います。
レク担当で、
「明日は何をしよう?」
と悩んでいる方のヒントになればうれしいです。
明日のレクが、ちょっと楽になりますように。
最後までご覧いただきありがとうございました。


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