こんにちは。
「高齢者レクノート」のひろです。
このブログでは、介護の現場で実際にやってみた高齢者レクリエーションを紹介しています。
今回は、
- 「魔法のボールリレー」
- 「お隣へどうぞ」
- ① あいさつ・説明【約3分】
- 「今日は途中で、このボールに魔法がかかります!」
- 「どうぞ!」
- 「赤ちゃん」
- 「かわいい赤ちゃんになりました!」
- 「赤ちゃん」は次回もぜひ使いたいお題
- 「熱々のおまんじゅうです!」
- 「今度は氷になりました!」
- 「用意したお題の数より、職員がどう話を広げるか」
- 「うわ~!重たい!誰か助けてくださ~い!」
- 「次、何にしよう?」
- 「お題を書いた小さな紙のカンペ」
- 「幸せになるボール」
- 「持った人も、お隣の人も幸せになるボールです」
- 「大成功!」
- 「ボールが来たら、お隣へどうぞ」
- 普通のボール送りに戻して大丈夫
- 「魔法のボールリレー」
- 「このレクは職員の話し方でどんどん広がる」
「魔法のボールリレー」
です。
使うのは、やわらかいボール1個。
普通に隣の方へボールを送るだけではなく、職員が途中で、
「このボール、ものすごく重たくなりました!」
「今度は軽~くなりました!」
「熱々のおまんじゅうになりました!」
などと「魔法」をかけます。
利用者さんには、そのお題を想像しながらボールを隣の方へ送っていただきます。
実際にやってみると、一番笑ってもらえたお題は「赤ちゃん」でした。
赤ちゃんをあやすようにニコニコされたり、優しく抱っこするようなしぐさをされたり。
中には赤ちゃんのお尻を「ペンペン」とするようなしぐさをされた方もいて、それがまた皆さんに大ウケ。
私自身も、やってみる前には「赤ちゃんがこんなに盛り上がるんだ」と思っていませんでした。
今回は、45分の進め方や使いやすいお題だけでなく、実際にやってみて盛り上がったこと、失敗したこと、次回改善したいことまでご紹介します。
魔法のボールリレーとは?
基本のやり方はとても簡単です。
利用者さんに椅子や車いすで円形、またはゆるい半円になるように座っていただきます。
ボールが来たら、
「お隣へどうぞ」
と次の方へ送ります。
ただし、途中で職員がボールに魔法をかけます。
例えば、
「このボール、とっても重たくなりました!」
と言ったら、
「よいしょ!」
「重たいですね~」
などと声をかけながらボールを送ります。
次は、
「今度は羽のように軽くなりました!」
「あら、軽~い!」
というように変化させます。
お題通りの動きをしなくても大丈夫です。
ボールを受け取って隣へ渡すだけでも十分参加できます。
今回のレクの基本情報
レク名: 魔法のボールリレー
所要時間: 約45分
姿勢: 椅子・車いすに座ったまま
準備物: やわらかいボール1個
難しさ: ★☆☆ 比較的簡単
おすすめ: 認知症の方を含むグループレクにも
このレクのいいところは、特別な道具をたくさん用意しなくてもできることです。
ボール1個でも、職員のお題や声かけを変えるだけでいろいろな展開ができます。
45分の進め方
① あいさつ・説明【約3分】
「皆さん、こんにちは!」
「今日はこのボールを使います」
ボールを見せます。
「今は普通のボールですが……」
少し間をあけて、
「今日は途中で、このボールに魔法がかかります!」
「重たくなったり、軽くなったり、おいしいものになったりするかもしれませんよ」
「でも難しく考えなくて大丈夫です」
「ボールが来たら、お隣へ『どうぞ』と渡してくださいね」
「それでは、魔法のボールリレーを始めます!」
② 準備運動【約7分】
まずは座ったままで身体をほぐします。
深呼吸を3回。
手のグーパーを10回。
肩を前後にゆっくり回します。
腕を前へ伸ばしたり、無理のない範囲で上へ上げたりします。
最後はボールを両手で持って、
「右へ~」
「左へ~」
とゆっくり動かします。
そして、お隣へ、
「どうぞ!」
と渡す練習をしておきます。
③ 最初は普通のボール送り【約5分】
いきなり魔法のお題を始めず、まずは普通に1周します。
「最初は普通のボールですよ」
「お隣へどうぞ」
「ゆっくりで大丈夫です」
と声をかけながら送ります。
一周できたら、
「皆さん上手です!」
「それでは、ここから魔法をかけますよ!」
と始めました。
④ 魔法のボールリレー【約20~25分】
ここから、いろいろなお題を使って楽しみます。
全部のお題を使う必要はありません。
その日の利用者さんの反応を見ながら、10個前後でも十分だと思います。
今回実際にやってみて、特に反応が良かったものから紹介します。
一番盛り上がったのは「赤ちゃん」!
今回、一番皆さんが笑ってくださったのが、
「赤ちゃん」
でした。
「皆さん、大変です」
「このボールが……」
「かわいい赤ちゃんになりました!」
と言ってボールを渡してみました。
すると、皆さんの表情が自然とニコニコ。
赤ちゃんを抱っこするように持つ方。
あやすようなしぐさをする方。
優しく声をかけるような方。
そして中には、赤ちゃんのお尻を、
「ペンペン」
とするようなしぐさをされた方もいて、それがまた皆さんに受けて、笑いが広がりました。
やっぱり赤ちゃんは、「かわいい」というイメージが伝わりやすいのかもしれません。
今回やってみて、
「赤ちゃん」は次回もぜひ使いたいお題
になりました。
「重たい・軽い」は伝わりやすかった
次に反応が良かったのが、
「重たい」
と
「軽い」
です。
「このボール、ものすご~く重たくなりました!」
と言いながら、私自身も、
「よいしょ!」
「重たい~!」
と少し大げさにボールを持って見せました。
すると利用者さんも、そのイメージをつかみやすそうでした。
次に、
「今度は反対です」
「ものすご~く軽くなりました!」
と変えてみます。
重たい → 軽い
のように正反対のお題を続けると、違いが分かりやすく、進行もしやすかったです。
「熱いおまんじゅう」から「冷たい氷」へ
こちらも反応が良かったです。
最初は、
「熱々のおまんじゅうです!」
「あちちち!」
「熱いですよ~!」
と送りました。
そのあと、
「だんだん冷えてきました」
「もっと冷たくなりました」
「冷たい、冷たい!」
と変化させて、
「今度は氷になりました!」
と続けました。
熱い → 冷たい
という変化も、利用者さんにイメージしていただきやすかったようです。
一つのお題を単独で出すだけでなく、反対のお題につなげると自然に話を広げられることも分かりました。
ほかにも使いやすい「魔法のお題」
今回使わなかったものも含めて、次回使いやすそうなお題をまとめておきます。
- 赤ちゃん
- とっても重たいボール
- 羽のように軽いボール
- 熱々のおまんじゅう
- 冷たい氷
- 大きなスイカ
- 甘いみかん
- ほかほかの焼きいも
- すっぱい梅干し
- 大きなおにぎり
- かわいい子猫
- かわいい子犬
- 小さなひよこ
- 桜の花
- 冷たい雪玉
- 大切なお手紙
- 宝物
- 100万円入ったお財布
- 1億円のボール
- 大きなダイヤモンド
- 持つと元気になるボール
- 持つと10歳若返るボール
- 持つと笑顔になるボール
- 幸せになるボール
- しゃべるボール
- 歌いたくなるボール
- 昔の黒電話
- 懐かしいラジオ
- 旅行券になったボール
- 大切な人へのプレゼント
大切なのは、全部やろうとしないことです。
反応が良かったお題では、少し長めに会話を楽しんでもいいと思います。
お題よりも「話を広げる」ことが大切だった
今回実際にやってみて、もう一つ強く感じたことがあります。
それは、
「用意したお題の数より、職員がどう話を広げるか」
のほうが大切なのかもしれない、ということです。
例えば「赤ちゃん」でも、
「赤ちゃんです」
だけで終わるより、
「かわいい赤ちゃんですよ~」
「泣いていますよ、どうしましょう?」
「抱っこしてあげてください」
「眠くなったみたいですよ」
などと少し話を広げることで、利用者さんの反応も変わります。
「重たいボール」でも、
「重たいです」
だけではなく、
「うわ~!重たい!誰か助けてくださ~い!」
と少し大げさにすると、笑ってくださる方も増えます。
難しい話術というより、
職員自身が楽しみながら、表情や声を少し大きくする
ことがポイントなのだと思いました。
このレクは、ボールそのものよりも、ボールをきっかけにした職員と利用者さんとのやり取りが面白さにつながるレクだと感じました。
今日の失敗|お題を突然忘れてしまいました
今回、やっていて、
「これは次回改善したい」
と思ったこともありました。
事前にいろいろなお題を考えていたのですが、進行している途中で、
「次、何にしよう?」
と突然思い出せなくなってしまいました。
そのため、一度スマホを見てお題を確認する場面がありました。
もちろんスマホで確認してもいいのですが、進行中にスマホを見ると、その間少し流れが止まってしまいます。
利用者さんから見ると、
「何を見ているのかな?」
となることもあると思います。
そこで次回は、
「お題を書いた小さな紙のカンペ」
を準備しておこうと思います。
全部の台本を書く必要はありません。
例えば手元の紙に、
赤ちゃん → 重い → 軽い → おまんじゅう → 氷 → 子猫 → 1億円 → 若返る → 幸せ
くらいを書いておけば十分です。
進行しながら、さりげなく確認できます。
私なら次回はこの順番でやります
次回は、今回の反応をもとに、
重たい
↓
軽い
↓
熱々のおまんじゅう
↓
冷たい氷
↓
赤ちゃん
↓
子猫
↓
1億円
↓
若返るボール
↓
最後は幸せのボール
くらいの流れでやってみたいと思います。
最初は分かりやすい感覚のお題。
中盤で赤ちゃんなどの笑いや会話が出やすいお題。
最後は、
「幸せになるボール」
でゆっくり終わる。
この流れなら、自分自身も進行しやすそうです。
最後は「幸せのボール」で
最後は少しゆっくりした雰囲気にします。
「皆さん、今日はこのボールがいろいろなものに変身しましたね」
「最後にもう一度だけ魔法をかけます」
「このボールは……」
「持った人も、お隣の人も幸せになるボールです」
「皆さんでゆっくりつないでください」
「幸せが次の方へ行きますよ」
と声をかけながら一周します。
最後まで届いたら、
「大成功!」
「皆さんに大きな拍手!」
と終了します。
認知症の方への配慮
今回も、細かな説明を理解してもらおうとはしませんでした。
基本は、
「ボールが来たら、お隣へどうぞ」
です。
「重たいボールですから、重そうな演技をしてください」
と長く説明するより、
職員が、
「重た~い!よいしょ!」
と先にやって見せます。
利用者さんが普通にボールを渡しても、それで大丈夫。
「そうそう!」
「ありがとうございます!」
と声をかけます。
お題を理解できたかどうかよりも、
ボールを見た
受け取った
お隣へ渡した
職員や周りの方と笑った
ということを大切にしました。
車いすの方への配慮
車いすの方も座ったまま参加できます。
隣の方へ無理なく手渡せる距離に調整し、身体を大きくひねらなくてもいいようにします。
ボールが落ちた場合は職員が拾います。
お題に合わせて大きな動きをしていただく必要はありません。
受け取って渡すだけでも十分です。
お題が難しそうなら普通のボール送りに戻す
「魔法のボールリレー」は、利用者さんによってはお題が少し分かりにくいこともあります。
そんな場合は、
重たい
軽い
熱い
冷たい
など、分かりやすいものだけにします。
それでも難しそうなら、
普通のボール送りに戻して大丈夫
です。
予定していたお題を全部やることよりも、その日の利用者さんが安心して参加できることを優先したいと思います。
実際にやってみて分かった5つのこと
今回の「魔法のボールリレー」で特に感じたのは、次の5つでした。
① 「赤ちゃん」は笑顔やしぐさが自然に出て、一番盛り上がった
② 「重たい・軽い」のような分かりやすいお題は伝わりやすかった
③ 「熱い → 冷たい」のように反対のお題をつなげると進めやすい
④ お題はスマホではなく、紙にキーワードを書いておくと進行しやすい
⑤ お題そのものより、職員の表情・声かけ・話の広げ方が盛り上がりを左右する
これは、実際にやってみなければ分からなかったことでした。
まとめ|一番笑ったのは「赤ちゃん」でした
今回は、
「魔法のボールリレー」
を実際にやってみました。
普通のボール送りに、
「重たい」
「軽い」
「熱々のおまんじゅう」
「冷たい氷」
などの想像を加えるだけの、とてもシンプルなレクリエーションです。
その中でも、一番盛り上がったのは、
「赤ちゃん」
でした。
ボールを赤ちゃんのように抱っこしてニコニコされる方。
あやす方。
お尻をペンペンするようなしぐさをして、周りを笑わせてくださる方。
利用者さんそれぞれの反応があり、とても楽しい時間になりました。
一方で、私自身は途中で用意していたお題を忘れてしまい、スマホを確認する場面もありました。
次回はお題を小さな紙にメモして手元に置いておくつもりです。
そして今回一番感じたのは、
「このレクは職員の話し方でどんどん広がる」
ということ。
完璧な司会をする必要はありません。
「重た~い!」
「あちち!」
「かわいい赤ちゃんですよ~」
と、自分自身もちょっと楽しみながら声をかける。
そこから利用者さんの表情やしぐさが出たら、その反応を拾って会話を広げていく。
それが「魔法のボールリレー」の一番の面白さなのかもしれません。
次回も、今回盛り上がったお題を残しながら、少しずつ新しいお題も試してみたいと思います。
レク担当で、
「明日は何をしよう?」
と悩んでいる方のヒントになればうれしいです。
明日のレクが、ちょっと楽になりますように。


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