デイサービスのレクリエーションで、約20人の利用者さんと一緒に、「3分でドキドキ!お題ボール回し」をやってみました。
今回のレクリエーションは、ボールを隣の方へ回しながら、職員が出したお題に一人ずつ答えていくという、とても簡単なゲームです。
例えば、お題が「動物」なら、
「犬」
「猫」
「キリン」
「ゾウ」
というように、思いついたものを一つ答えてから、隣の方へボールを渡していきます。
そして、ボールを回す時間は3分間。
3分たったら、そのボールが「爆弾」になって、
「3、2、1……ドカーン!」
そのときにボールを持っていた方が「大当たり!」です。
実際にはもちろん爆発しませんが、
「そろそろ爆発しますよ~!」
と声をかけると、利用者さんも少しドキドキ。
今回は、ゲームそのものだけではなく、お題から自然に会話が広がったのがとても楽しいレクリエーションになりました。
今回のレクリエーション
対象
約20人
時間
約40~45分
準備するもの
- やわらかいボール 1個
- 3分を計るタイマー
- お題のメモ
座り方
椅子や車いすで、できるだけ全員が隣の方へボールを渡しやすいように座ります。
ゲームのやり方
ルールは簡単です。
- 職員がお題を出す
- ボールを持っている方がお題に一つ答える
- 答えたら隣の方へボールを渡す
- 次の方も答えてボールを渡す
- これを3分間続ける
- 3分たったら「ドカーン!」
答えが思いつかない場合は、「パス」でもOKにしました。
また、前の方と同じ答えになってもOKです。
正解を競うゲームではなく、
「考えること」「声に出すこと」「みんなで会話を楽しむこと」
を大切にしました。
最初のお題は「動物」
まずは答えやすいように、
「動物」
から始めました。
「犬」
「猫」
「ゾウ」
「キリン」
など、次々に答えが出てきます。
難しいお題から始めるよりも、最初は誰でも答えやすいものの方が、ゲームのルールも分かりやすいように感じました。
職員も、
「いいですね!」
「大きな動物が出ましたね!」
などと声をかけながら進めました。
「食べ物」も答えやすいお題でした
次は、
「食べ物」
です。
「お寿司」
「うどん」
「カレー」
「りんご」
など、いろいろな答えが出てきました。
食べ物は普段の生活にも身近なので、利用者さんも答えやすそうでした。
「それ、おいしいですよね」
「私も好きです」
など、職員も一緒に話すことで、単なるボール回しではなく会話も生まれました。
「出身地」は特に会話が盛り上がりました
今回やってみて、特に良かったお題の一つが、
「出身地」
でした。
ボールを持った方に、
「どちらのご出身ですか?」
と聞いて答えていただきました。
すると、
「○○です」
という答えから、
「私もその近くです」
「昔、行ったことがあります」
「そこは○○が有名ですね」
など、自然に話題が広がりました。
ただ答えて次の方へボールを回すだけではなく、その人の思い出や昔の話につながったのがとても良かったです。
ゲームを少し止めて話を聞く場面もありましたが、それもこのレクリエーションの楽しさだと思いました。
むしろ、急いで次へ進むよりも、
「そこから会話が広がったら、少し話を聞いてみる」
くらいの進め方が合っていました。
「誕生日」からも話題が広がりました
次のお題は、
「自分の誕生日」
です。
「○月○日です」
と答えていただきながらボールを回しました。
すると、ちょうど今月が誕生日の方もいて、
「今月がお誕生日ですね!」
という話になりました。
そこから、
「もうすぐですね」
「おめでとうございます」
など、周りの利用者さんとの会話も生まれました。
誕生日をすぐに思い出せない方の場合は、
「何月でしたか?」
と月だけ答えていただいてもいいと思います。
無理に答えてもらわず、分からない場合はパスでも大丈夫にしました。
「下の名前」はルールを少し変えたら面白くなりました
今回、特に楽しかったのが、
「下の名前」
というお題です。
最初は、
「自分の下の名前を言ってください」
というつもりでした。
でも途中で、
「自分の名前じゃなくてもいいですよ」
「知っている方のお名前でも大丈夫です」
さらに、
「初恋の人の名前でもいいですよ!」
と言ってみました。
すると、いろいろな名前が次々と出てきました。
自分の名前だけではなく、家族の名前や知っている人の名前など、いろいろな答えが出ます。
そして、
「その名前は誰ですか?」
「もしかして初恋の人ですか?」
など、そこからまた話題が広がりました。
利用者さんが笑われたり、周りの方も興味を持って聞かれたりして、楽しい時間になりました。
こうした少し遊び心のある声かけを入れることで、答えの幅が広がり、レクリエーションがさらに盛り上がることが分かりました。
3分たったら「ドカーン!」
お題に答えている間も、職員はタイマーを確認します。
3分が近づいてきたら、
「そろそろ危ないですよ~!」
「爆弾が熱くなってきました!」
と声をかけます。
最後は、
「3、2、1……」
みんなで、
「ドカーン!」
そのときボールを持っていた方には、
「大当たりです!」
「今日のラッキーさんです!」
と声をかけました。
罰ゲームにはしません。
「爆弾」という言葉は使いますが、あくまでも楽しく終われるようにしました。
実際にやってみて良かったところ
今回やってみて感じたのは、このレクリエーションは、ただボールを回すだけのゲームではないということです。
特に、
- 出身地
- 誕生日
- 下の名前
といった利用者さん自身に関係するお題を入れると、そこから会話がどんどん広がりました。
出身地から昔住んでいた場所の話になったり、
誕生日から、
「今月がお誕生日ですね」
という話になったり、
名前から、
「初恋の人の名前でもいいですよ」
と話が広がったり。
利用者さん同士も、
「そうなんですか?」
「私もです」
と会話されていました。
最初に考えていたのは「お題に答えながらボールを3分間回す」というゲームでしたが、実際にやってみると、会話を楽しむレクリエーションとしてもとても良かったです。
やってみて感じた進行のポイント
答えが出なくても大丈夫にする
答えに詰まったときは、
「パスでも大丈夫ですよ」
と伝えました。
また、
「犬でも猫でも大丈夫ですよ」
など、職員がヒントを出すと答えやすくなります。
同じ答えでもOK
他の方と同じ答えが出ても、
「同じでも大丈夫です!」
として進めました。
「それはもう出ました」とすると難しくなってしまうので、できるだけ気軽に答えられるようにしました。
会話が盛り上がったら無理に止めない
今回一番感じたことです。
3分間というルールはありますが、出身地などから話が盛り上がったときは、少しゲームを止めてもいいと思いました。
高齢者レクリエーションでは、ゲームを予定通り進めることよりも、利用者さんが話したくなった瞬間を大切にすることも大事だと感じました。
ボールは投げずに隣へ渡す
「爆弾」と言うと、急いで隣へ投げてしまう可能性があります。
最初に、
「急がなくて大丈夫ですよ」
「隣の方へ優しく手渡してください」
と伝えておくと安心です。
床に落ちたボールは、無理に拾ってもらわず職員が拾います。
他にも使えそうなお題
今回のお題以外にも、こんなお題なら使いやすそうです。
簡単なお題
- 果物
- 野菜
- 花
- 色
- 飲み物
- お菓子
- 乗り物
- 魚
- 鳥
会話が広がりやすいお題
- 好きな食べ物
- 好きな季節
- 行ったことのある場所
- 子どもの頃にした遊び
- 昔好きだった歌
- 好きな歌手
- 子どもの頃のおやつ
- 昔の仕事
- 行ってみたい場所
慣れてきたら、
「赤いもの」
「丸いもの」
「『あ』から始まる言葉」
などの脳トレ要素を少し入れても楽しめそうです。
まとめ
今回は、約20人で、
「3分でドキドキ!お題ボール回し」
をやってみました。
最初は、
「お題に答えながらボールを回して、3分後にドカーン!」
というゲームとして考えていました。
ところが実際にやってみると、出身地や誕生日、名前などのお題から、利用者さんの思い出や会話が自然に広がりました。
特に、
「初恋の人の名前でもいいですよ」
と声をかけたときには、いろいろな名前が出てきて、そこから話が広がったのが印象的でした。
難しい道具も必要なく、
ボール1個で、運動・脳トレ・会話を一緒に楽しめるレクリエーションでした。
この「高齢者レクノート」では、これからも、
実際にやってみてどうだったか
どこが難しかったか
どんな工夫が良かったか
次回はどう改善したいか
まで紹介していきたいと思います。
レク担当で、
「明日は何をしよう?」
と悩んでいる方のヒントになればうれしいです。
最後までご覧いただきありがとうございます。


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