こんにちは。
「高齢者レクノート」のひろです。
このブログでは、介護の現場で実際にやってみた高齢者レクリエーションを紹介しています。
今回やってみたのは、
- 「ティッシュ箱ボールホッケー」
- 「ボールが来たら打ち返す」
- 「ボールが来たら、ティッシュ箱で返してみましょう」
- 「ゴール!」
- 「ボールが来たら、返してくださいね」
- 「ルールを理解してもらうことより、その方が参加しやすい方法に変えること」
- 「ゴールがあったほうがいい」
- 「そのほうが面白い」
- 「全員が同じルールでなくてもいい」
- ① 最初は「打ち返すだけ」が分かりやすい
- ② ゴールのルールは難しい方もいた
- ③ ゲームが好きな方にはゴールが好評
- ④ 利用者さんによってルールを変えるのもあり
- 「ゴールを少し狭くしてみようかな」
- 「ボールが来たら返す」
- 「ティッシュ箱ボールホッケー」
- 「同じレクリエーションでも、全員が同じルールでなくていい」
「ティッシュ箱ボールホッケー」
です。
今回は、2人対2人の合計4人を2回行いました。
使うものは、ティッシュ箱と柔らかいボール。
最初は難しいルールをつけず、
「自分のところにボールが来たら、ティッシュ箱で打ち返す」
という、とてもシンプルな方法で練習しました。
そのあと紙コップでゴールを作ってゲーム形式にしようとしたのですが、実際にやってみると、利用者さんによってルールの分かりやすさに差がありました。
そこで、その場でやり方を変更。
認知症の方には「来たボールを打ち返す」だけ。
ゲームのルールを理解しやすい方には、紙コップのゴールを使った対戦形式。
と分けて行いました。
結果的に、無理に全員を同じルールにしなかったことが良かったと思います。
ティッシュ箱ボールホッケーとは?
椅子や車いすに座ったまま、テーブルの上を転がってくる柔らかいボールをティッシュ箱で打ち返すレクリエーションです。
今回は2人対2人で向かい合って行いました。
基本のルールは、
「ボールが来たら打ち返す」
これだけ。
まずはこの簡単な方法で練習し、利用者さんの様子を見てからゲーム形式にしました。
今回の参加人数
今回は、
2人対2人が2組の合計8人で行いました
8人なので、職員も一人ひとりの様子を見ながら進めやすかったです。
特に今回のように、利用者さんによって理解しやすいルールが違う場合は、少人数のほうがその場で内容を変えやすいと感じました。
準備したもの
- ティッシュ箱
- 柔らかいボール
- 紙コップ
- テーブル
- 椅子
ボールは、強く当たっても危なくない柔らかいものを使いました。
ゴールは紙コップを2個置き、その間をボールが通る形にしました。
座席の配置
2人対2人で、テーブルを挟んで向かい
ゲーム形式にするときは、テーブルの奥側に紙コップ2個でゴールを作ります。
自分から見て遠い側のゴールへボールが入ったら得点というルールにしました。
まずは練習からスタート
最初からゴールを作って勝負にはしませんでした。
まずは、
「ボールが来たら、ティッシュ箱で返してみましょう」
と伝えて練習しました。
職員がボールをゆっくり転がします。
「○○さんのところへ行きますよ」
「来ました!」
「ティッシュ箱で返してみましょう」
「いいですね!」
「今度はこちらへ来ました!」
というように、ボールの動きを声に出しながら進めました。
ルールは、
来たボールを打ち返すだけ。
これなら分かりやすく、皆さん参加しやすそうでした。
次にゴールを作ってみました
練習ができたので、
「今度は少しゲームらしくしてみよう」
と思い、紙コップでゴールを作りました。
相手側の奥に紙コップを2個置き、その間をボールが通ったら、
「ゴール!」
というルールです。
ところが実際に始めてみると、認知症の方には、
「どちらのゴールへ入れるのか」
「ボールをどこへ返すのか」
というゲームのルールが少し分かりにくそうでした。
そこで、無理にゲーム形式を続けるのはやめました。
認知症の方には「打ち返すだけ」に変更
認知症の方には、
「ボールが来たら、返してくださいね」
というシンプルな方法に戻しました。
すると、ゴールや得点を考えなくても、
ボールを見る
↓
ティッシュ箱で打ち返す
という流れで参加できます。
「ナイス!」
「上手に返せました!」
「また来ましたよ!」
と、その都度声をかけました。
今回やってみて、改めて感じたのは、
「ルールを理解してもらうことより、その方が参加しやすい方法に変えること」
のほうが大切だということです。
「ゴールがあったほうが面白い」という声も
一方で、ゲームのルールを理解しやすい利用者さんからは、
「ゴールがあったほうがいい」
「そのほうが面白い」
という反応がありました。
そこで、その方たちにはゴールを使ったゲーム形式を行いました。
自分から遠い側に紙コップでゴールを作ります。
「向こう側のゴールへ入ったら1点です」
と説明してスタート。
ボールがゴールへ近づくと、
「入るかな?」
「あと少し!」
「ゴール!」
と声をかけます。
こちらはゲーム性が加わったことで、思ったより盛り上がりました。
同じレクでもルールを変えて大丈夫
今回のレクリエーションで一番感じたことは、
「全員が同じルールでなくてもいい」
ということでした。
最初は、
8人全員で同じゲームをしよう
と考えていました。
でも実際には、
認知症の方
→ 来たボールをティッシュ箱で打ち返す
ルールを理解しやすい方
→ ゴールを作って対戦する
という形になりました。
同じティッシュ箱とボールを使っていますが、参加方法は少し違います。
それでも、それぞれの方に合った楽しみ方ができました。
無理に予定していたルールを続けるより、その場の利用者さんの反応を見ながら内容を変えるほうが、レクリエーションはうまくいくこともあると感じました。
実際にやってみて分かったこと
今回やってみて分かったことをまとめると、特に次の点が印象に残りました。
① 最初は「打ち返すだけ」が分かりやすい
いきなりゲーム形式にするよりも、
ボールが来たら返す
という練習から始めたことで、ティッシュ箱の使い方にも慣れてもらえました。
② ゴールのルールは難しい方もいた
紙コップでゴールを作るとゲームらしくなりますが、
「どちらを狙うのか」
が分かりにくい方もいました。
そんなときは、無理に説明を繰り返すのではなく、「打ち返すだけ」に戻しても十分楽しめます。
③ ゲームが好きな方にはゴールが好評
一方で、
「ゴールがあったほうが面白い」
という方もいました。
ルールを理解できる方にとっては、単純に打ち返すだけよりも、
「相手のゴールを狙う」
という目的があったほうが楽しめるようでした。
④ 利用者さんによってルールを変えるのもあり
今回は途中で、
打ち返すだけのグループ
と
ゴールを狙うゲーム形式
に分けました。
予定通りではありませんでしたが、結果としてこちらのほうが良かったと思います。
次回はゴールを少し狭くしてみたい
今回ゲーム形式でやってみると、紙コップのゴールにも比較的ボールが入りました。
そこで次回は、
「ゴールを少し狭くしてみようかな」
と思っています。
紙コップ同士の間隔を少し狭くすると、狙う楽しさが増えそうです。
ただし、最初から狭くしすぎると入らなくなってしまうので、
最初は広め
↓
慣れたら少し狭くする
という順番で試してみたいと思います。
利用者さんの様子を見ながら、
「今日はよく入るから狭くしてみよう」
「今日は難しそうだから広くしよう」
と変えるのが良さそうです。
認知症の方への配慮
今回、特に大切だと思ったのが、ルールを簡単にすることです。
基本は、
「ボールが来たら返す」
だけで大丈夫です。
ゴールが理解しにくそうなら、無理にゲーム形式にする必要はありません。
職員が、
「○○さん、ボールが来ましたよ」
「こちらへ返してみましょう」
と声をかけます。
返せたら、
「いいですね!」
とすぐに声をかけます。
勝ち負けを理解してもらうことよりも、ボールを見て、動かして、楽しめたことを大切にしました。
車いすの方への配慮
- テーブルに無理なく近づける位置にする
- 前へ大きく乗り出さなくてもボールを返せるようにする
- 車いすのブレーキを確認する
- 床へ落ちたボールは職員が拾う
- ティッシュ箱を動かしやすい位置に調整する
全員を同じ位置にする必要はありません。
その方が無理なくティッシュ箱を動かせる距離を優先します。
安全面で気をつけたいこと
ティッシュ箱を勢いよく振り回さないようにします。
基本は、テーブルの上で、
「来たボールを前へ返す」
程度の動きで十分です。
また、ボールが床へ落ちた場合は、利用者さんに無理に拾ってもらわず、職員が回収します。
ゲームに夢中になるほど動きが大きくなることもあるため、
「ゆっくりで大丈夫ですよ」
「ティッシュ箱はテーブルの上でお願いします」
と声をかけながら進めます。
盛り上げる声かけ
- 「ボールが来ました!」
- 「ナイス返球!」
- 「いいところへ行きました!」
- 「相手側へ行きました!」
- 「ゴールに近い!」
- 「入るかな?」
- 「あと少し!」
- 「ゴール!」
- 「ナイスゲーム!」
- 「もう一回やってみましょう!」
特にゲーム形式では、実況するように声をかけると盛り上がりやすかったです。
このレクをやってみる方へ
初めて行う場合は、
① まず普通に打ち返す
↓
② 利用者さんが慣れる
↓
③ ゴールを作ってみる
↓
④ 難しそうなら打ち返すだけに戻す
という流れがおすすめです。
最初に決めたルール通りに最後までやる必要はありません。
利用者さんによって、同じレクでも楽しみ方を変える。
今回やってみて、そこが一番大切だと感じました。
まとめ|「打ち返すだけ」と「ゴールあり」を使い分けました
今回は、
「ティッシュ箱ボールホッケー」
を2人対2人、合計4人で行いました。
最初は、
ティッシュ箱で柔らかいボールを打ち返す
というシンプルな練習からスタート。
そのあと紙コップでゴールを作ってゲーム形式にしました。
ところが、認知症の方にはゴールのルールが少し分かりにくそうでした。
そこで、
認知症の方には「来たボールを打ち返すだけ」
に変更しました。
一方で、ゲームのルールを理解しやすい方からは、
「ゴールがあったほうが面白い」
という反応がありました。
そこで、その方たちには紙コップでゴールを作り、自分から遠い側へボールを入れるゲーム形式で行いました。
こちらは思った以上に盛り上がりました。
今回やってみて感じたのは、
「同じレクリエーションでも、全員が同じルールでなくていい」
ということです。
利用者さんの理解度や好みに合わせて、
シンプルにする
ことも、
ゲーム性を加える
こともできます。
次回はゴールを少し狭くして、もう一度ゲーム形式にも挑戦してみたいと思います。
また実際にやってみて、
どのくらいのゴール幅がちょうどよかったのか
も「高齢者レクノート」で紹介したいと思います。
レク担当で、
「明日は何をしよう?」
と悩んでいる方のヒントになればうれしいです。
明日のレクが、ちょっと楽になりますように


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